ボールねじ修理    Q&A  

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ボールねじ修理(オーバーホール)   藤城  正(ふじき ただし)
所属団体:2004年9月〜 富山市南商工会  屋号:藤城

 

お客様より よくある疑問、質問に対する Q&A 一覧表
〜異音・振動 診断編〜

 Q A 
 1異音が出てきた
 どの部品の不具合が想定
 されるか?
通常、異音を出す部品は、ボールねじ、サポート軸受
 直動軸受です。この3種類のいずれかと推定できます。

 まず、潤滑剤を補充し、異音が消えるか?確認下さい。


2潤滑剤を補充したが
 異音が消えない
 どうすれば良いか?
 

・ボールねじから発生している場合、そのまま使用続けると、
 早々にロック状態まで進行します。 

 まず、交換要用、ベアリング、オイルシール、ボールねじ、直動軸受を用意し、
 交換下さい。
(在庫用意できない場合は、藤城のほうへ連絡下さい。
 貴社の対応が早ければ、ボールねじの損傷は、軽微ですみ、
 復元は容易です。ロック状態まで来ると、納期もかかり、
 復元の程度も、悪くなります。)

・取り外されたボールねじは、廃却せず、貴社にて観察下さい。
 @軸のねじ部外径部を白いウエスで拭いて見て下さい。銀白色の薄い鉄片
  が、無数に光っていれば、鋼球循環部の部品が損傷し、
  鋼球が剥離しています。ーー80%この現象です。
  ロック状態前なら、部品製作すれば、修理できる可能性60%程度です。

 Aねじ軸が、カラカラに乾燥し、潤滑剤が、まったく無い現象が、見られる
  場合があります。
  ・潤滑剤用配管無しの場合と、配管あっても、ボールねじに補給無し
   (配管詰まり)の場合あり
   ねじ軸の磨耗量が少なければ、修理可能です。

 B潤滑剤と切削(研削)液が、混じり、ゴム状にこびりつく現象が、見られる
   場合があります。ナット内部では、鋼球が、うまく循環していません。
   この場合、分解し、ゴム状異物除去すれば、大体、復元可能です。

 C30年前くらいのボールねじでは、ゴム製のシールが、噛み込み異音発生
   した、経験あります。−−(過去に2〜3例あり)
 3.クローズドループの機械で
  テーブルが振動して来た。
  何を調査すれば良いか?

・クローズドループを解除して、バックラッシュを測定して見てください。
  バックラッシュがあれば
  @ロックナットの緩み
  Aサポートベアリングのガタ
  Bボールねじナット部のガタ
  Cボールねじ駆動部のガタ
    (シュパンリング、タイミングベルト キーとキー溝のすきま ETC)
  Dボールねじナット取り付けボルトの緩み

 等が考えられますので、確認下さい。
 
 4.NC旋盤を、オーバーホールし、
  ボールねじ等をそのままに、
  再組立したら、
  異常音 発生した。

  何が原因か?確認したい。
  どうすれば、良いか?
 ・異常音 発生する可能性ある部品@〜Eを、順番に確認ください。
 @モーター  機械より取り外し、電源入れ、音確認
 Aギヤ    モーターを外し、ボールねじナットを、スライド部から 切り離し
         ボールねじ軸を、回転させ、ナットを、手で支え、音確認
         (軸の回転方法、貴社にて工夫し、回してください)

 ここで、異常音発生すれば、Bボールねじか? Cベアリングか?
                  D摺動部か? Eカバー等の接触部品 です。

         機械より順に、取り外し、確認ください。